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  • 執筆者の写真朝野裕一

身体を論ずる?

大仰なタイトルですが、

身体についてもう一度考えをまとめてみようかと思い、このような

タイトルに行き着きました。

最後に?マークが入っているのは、果たして論になるかという疑問を

込めてです。

さて、

身体が動くことについてはすでにあれこれ書いてきました。

また、世に身体論は数々あります。

それにらについて全てを網羅してまとめる作業はできないので、ここで

は単純に身体を再考してみるという範囲にとどめようと思います。

身体はそれを動かそうとする意識があると同時に、動かされた身体を

感じ取ることで、意識を変えることもあるという考え方があります。

哲学者のメルロ=ポンティが唱えた身体論です。

身体には意識でコントロールできる部分と意識ではコントロールでき

ない領域があるという、身体の両義性といわれるものです。

そして、

身体の動きや動かす習慣などがその人の意識を変えるということもある

と論じています。

さらに、身体と身体同士が影響を及ぼしあう間身体性や、周りの環境

からも様々な影響を受けるとしています。

これをわかりやすく言えば、

他人の身体の動きからそのイメージを自分の頭の中で描いたり、実際に

ミラーニューロンという神経細胞が働き、同じような動きを(真似る

ように)していたり、ということが起こっています。

また、

環境から受ける情報を元に身体の動きを適応させたりもするので、

納得のいく論だと思います。

アフォーダンスという考え方からも、ヒトは周りの環境から影響を受け

てその動きを変化させる・促されると解釈されています。

ヒトが生まれてから発達をしていく場面においても、周りの環境との

相互作用(インタラクション)からその身体の動きを変化・統合させて

いくことがわかっています。

身体を通じて初めて周りの世界や他者との情報交換をすることができ、

身体を通じて外界に影響を及ぼす。

身体の重要性を改めて確認できます

そういう意味で、人の頭の中にある意識というものばかりが強調されて

いたそれまでの哲学の考えを変えたのが、メルロ=ポンティといわれて

います。

主にメルロ=ポンティを題材に、身体の重要性を確認してみました。

哲学の世界でも身体は様々論じられているんですね。

このように、

生きる上で、身体が世界との窓になっているということが実感できると

そのメインテナンスが重要だと感じることができます。

外の世界をはっきりと見れるように、毎日窓を綺麗にふき掃除するよう

な感覚でしょうか。

できるだけ窓は曇りのない状態にしておきましょう!

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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